文芸の難関©洪 経世

俺は万能なんか信じない

「物理は絶対か?」って言う問題。文芸やってると、その問題を避けて通れない。必ず答えを出す必要がある。そうしないと面白い作品が作れないから。これ重要だから先に現実を言うと、絶対じゃないんだな物理は。物理学者は絶対だって言ってるけどね。ところがね、その証拠って言うのが知能的に凄くハイレベルで(ココに書いてる)、誰でも到達できるわけじゃないんだね。その証拠に辿り着けなくて、物理学者みたいに「物理は絶対だ」と思い込んでしまう文芸家が多い。「物理は絶対だ」と言う事で文芸作品を作るとプラトンみたいな作品になって、極一部の人には受けるんだけど、一般受けはしない作品になる。それだけならいいんだけど、人間的にも口先だけのダメ人間になる。これが文芸をする人が一番気を付けないといけない精神病で、意味が分からないんなら、とにかく問答無用で「物理は絶対じゃない」って信じるしかない。物理ってね、実は平均してないのね。物理が絶対に思えるほど強力に働くシチュエーションは「運動の法則」とかの目に見える日常的な場面で、そこを外すと曖昧になって最後は無くなる。要するにどういう事かと言うと、テレビに出てくる超能力者みたいなのは実際にはいないが、人間の精神力は物理運動を変える事ができるって事なんだな。でも世の中には物理学者みたいに、物理は絶対に変えられないって言い張る奴等もいる。まあそう言わないと物理学者が失業するだろうから、それは仕方がないにしても、でも、天上天下唯我独尊(自分一人が正しくて世間のみんなが間違ってるって考え方)は、やめた方がいいと思うけどな。よくそんな考え方ができるね?©洪 経世