会話のスパーリング©洪 経世

ボクシングでスパーリングって言う実戦形式の練習方法があるんです。「ボクシングはボクシングをする事で強くなる」と言う事で。実際、スパーリングをしていないボクサーが世界チャンピオンになった事は一度も無いんじゃないかな。なってたら八百長ですってそれ。会話もボクシングに似てて、特に男と女の会話はそうだと思う。異性相手の会話のスパーリングをしていない人は自然な会話ができないんですよ。どんなに本を読んでても、映画を見てても、漫画を読んでてもね。本を読むとか映画を見るとか漫画を読むとか、それはボクシングで言えばサンドバッグを叩いてるようなもので、サンドバッグは反撃してこない。サンドバッグの練習も無意味じゃないけど、スパーリングの効果に比べたら大した事ない。優秀なスパーリングパートナーに出会えたらラッキーです。男がホステス相手に会話をする意味もスパーリングなんですけど、確かにホステスはスパーリングパートナーとしては優秀な人が多い。でもやっぱり「客とホステス」で、お金の事がありますからね。どうしても真剣勝負に近いスパーリングは出来ないんですよ。それが出来るスパパーに出会えたら神様に感謝です。滅多にいない。そんなスパパーと出会う確率は将来の嫁さんに出会う確率よりも低い。©洪 経世