ここで言う共産主義はマルクスが言った政治体制です。と言っても、それ以外に共産主義は無いと思いますが。共産主義＝マルクス主義です。日本共産党は自分でマルクス主義だと言ってます。そのマルクス主義ですが、マルクス主義者（＝共産主義者）は、そのやり方をすればパラダイスが実現するような事を言うんですけど、絶対に実現不可能です。人間の本能に反し過ぎてます、マルクス主義は。それに、言ってる事がメチャクチャです。理性を装ってますが。マルクス主義の基本は「生産手段を国民の手に委ねる」なんですけど、意味わかります？わかるわけないんですよ。国語の使い方が間違ってるから。「インフラの運用方針を国民の多数決で決定する」なら分かりますけどね。まあその意味で言ってるんでしょうけど。しかしその意味だとしても、マルクス主義は全く現実性が無い理想論で、その国家の実現は不可能です。人間の本能に反し過ぎていると言う事もあるんですが、それ以外にも、社会を構成する核はオーナー（所有者）だと言う現実があるからです。オーナーが居ないと社会は体を成しません。マルクス主義はオーナーの存在を認めません。生産手段以外なら認めると言ってますが、どれが生産手段で、どれが生産手段じゃないのか、なんとでも言えますからね。「全ては生産手段だ」と言う事もできる訳です。たぶん「敬愛する指導者様」か「偉大なる執行部」が独断で勝手に決めるんでしょうけど、「オーナー」を認める気はさらさら無い事が分かります。これが資本家がマルクス主義を敵視する理由だと思いますが、自然な事ですね。資本家に対する憎しみで政治をやるようでは、共産主義国家は、実現するどころか、共産党は政権すら取れません。日本ではね。将軍様の北国は共産主義国家じゃないですよ？「我々の政治はマルクス・レーニン主義だ」と言ってますけど、実際はキム王朝ですから。思いっきり資本主義です。キム家が国のオーナーなんだから。戦前の日本と同じです。何が根拠なのか知りませんけど。中国も違います。見れば分かると思いますけど。ソ連は共産主義国家を実現させたと言う人がいるでしょうけど、建前ですね。東ドイツもね。実際は、共産主義国家は一瞬も実現した事は無いんですよ。©洪 経世