予言者は全員ニセ者©洪 経世

予言が有り得ないんだから。「運命は運命を支配できない」ことが証拠です。予言が当たったら、たまたま当たっただけで、ハズレてるのに無理やり当たった事にしてる場合もあるし、と言うより、それがほとんどだし、それで本物の予言者になるんなら誰でも本物の予言者ですよ。そんな屁理屈をいくら考えても人生の無駄遣いになるだけで、「決定された未来」は現実には無いわけだから、「本物の予言者」と言うのが有り得ないわけです。だから予言者は全員ニセ者と言う事になるわけです。ニセ者ってどういう事かと言うと、要するに「ただの嘘つき」です。彼等が「未来は決まっている」と言い張るのは、そうしないと予言者の立場が無くなるからなんですよ。未来は決まってるから予言者になったんじゃなくて、予言者になりたかったから未来は決まってる事にしよう、そんな感じです。エンタメとしては予言は面白いんですけど、本気にしてしまうと人生が狂います。自分一人で狂うんなら御勝手ですけど、そう言う人は必ず他の人を巻き込もうとするんですよね。©洪 経世