占いは例外なく100%嘘©洪 経世

娯楽としては占いは面白いと思うんですけど、それを本気にして、とんでもない不幸の地獄に落ちる人がいます。それを阻止するための第一歩になればと思います。「どんな占いも例外なく100%嘘」と断言すると、多くの占い師から呪われます。「あなたは悲惨な死に方をする」とか「お前は悪魔だ」とか。でも私は呪われる事に慣れてるから大丈夫。

星占いは天文学から派生したものですが、天文学は五千年ほど前のメソポタミア(今のイラク)で発生しました。その理由は、一言で言えば「暦(カレンダー)を作るため」です。なぜ暦を作るのかと言うと、農業を成功させるためです。そのために季節を先読みする必要が有るので(未来を予測する、それが占い)天文を観測するようになったわけです。そこから生まれたのが天文学で、天文学は「農業を成功させるための占いの道具」として生まれたものです。その天文学から更に生まれた道具が「暦(カレンダー)」です(これは学問の始まりでもある)。農業は占星術(天文学)だけで成功できるものではないんですが(気象学や土木工事技術も必要)「未来を見通す」これが大衆には神業に思えるわけです。しかも農業と言う極めて実用的な事だったので、占い師は(当時は占い師とは言わなかったと思います)大きく尊敬された訳です。王族とか貴族のような階級がはっきり出てきたのも、たぶんこの時期だと思います。その占星術を、一人一人の人間にまで使い出したのが今の「星占い」です。星占い以外の占いは、たぶん占星術をヒントに生まれたものだと思います。生まれも育ちも良い「星占い」が、なぜ100%嘘なのか?その理由は「決定が決定者を支配する事は不可能」だからです。分かりやすく言うと「運命は運命を支配できない」からです。これどういう事かと言うと、世界の根本は必ず「完全未決定」だと言う事です。天文は確かにルール通りに動くんですが、それは天文は世界の根本から遠く離れているからで、その天文を根拠に「人間も運命に支配されている」と考えるのは、ふざけすぎです。これが、どんな占いでも例外なく100%嘘だと言う事の証拠です。でもね、「世界の根本は完全未決定」この事実は、霊能者の存在は否定できない事も証明しています。更にです、この宇宙が「未決定の力」で作られている事も証明しています。これ重要だと思いますよ。©洪 経世