全ては法則に支配、されない©洪 経世

「全ては法則に支配されている」と言う人達がいるんですけど、たぶんね、あの人達が、そう思うようになったのは、子供の頃に「刷り込まれた」からだと思う。全てが法則に支配されてる訳がないんですよ。法則が法則に支配されてないんだから。刷り込み教育って言うのは独裁を狙う奴が必ずする事で、人間に限らず動物は、子供の頃に教えられた事を、全く疑わずに信じるようになる。それを利用した教育が刷り込み教育で、小さい子供の頃に「宇宙は法則に支配されている」とか「法則が宇宙の本質だ」とか教え込まれると、それがその人のデフォルトの考え方になってしまう。刷り込まれた人は、自分がなぜそれをデフォルトにしてるのか分かりません。すると3メートル幅の道路の信号も無視できないルール通りに動く、機械の部品のような人間が出来上がる訳です。独裁政治には刷り込み教育が欠かせなくて、子供の頃に指導者を崇拝するよう刷り込まれると、指導者のために無報酬で働いて死ぬ、その事に全く疑問を感じない人間になります。刷り込み教育は独裁を狙う人間にとっては非常に都合が良い教育です。刷り込まれた方は災難ですが。その刷り込みの縛りから抜け出すのは、運が良ければ抜け出せますが、自力では不可能です。刷り込み教育が行われるのは学校です。学校ってのはそのためにあると言ってもいいくらいです。「全ては法則に支配されている」と言う刷り込みは、科学的で良い考え方に思えますが、実はその逆で、非常に悪意に満ちています。全ては法則に支配されていると刷り込むことで、ルールに逆らえない従順な人間を作る事ができるからです。そういう人間を必要とするのは独裁国家しかないんですよ。更にね、ジェノサイドって言うのは、そういう人達(法治主義者)がする事で、無法者は絶対にジェノサイドをしません。ヒトラーは法治主義者です。ジェノサイドをするには「ルールに反する」と言う根拠が必ず必要です。無法者はルールを持っていないから「ルールに反する」と言う考え方が無いんですよ。「無法者がジェノサイドをする」と言うのは法治主義者が、自分の悪事を隠すために流してる嘘です。©洪 経世