選民思想とは©洪 経世

選民思想は「一部の人間だけが正義」と言う考え方です。キリスト教とかユダヤ教を連想する人がいるでしょうけど、選民思想は宗教が作り出したものではなく、それ以前から選民思想と言う考え方はあったんですよ。要するに、宗教とは関係なく選民思想を好む人たちが居るわけです。もう少し選民思想の意味を詳しく言うと、選民思想とは「みんなが正義ではつまらない。正義は極一部の人間だけにした方が世の中は面白くなる。そうだ条件を付ければいい。正義の人になるには或る条件を満たさなければならない、と言う事にすれば、極一部の人間だけが正義と言う事になる」と言う考え方です。この考え方をする人は「自分は当然その極一部の正義の人間だ」と思い込んでる人です。だから「条件」も自分が有利になるような条件にします。人類救済思想はそんな考え方から生まれたもので、大衆が求めたものではないんですよ。しかし「大衆が救済を求めた」と言う事にしないと、人類救済は子供がやるような「ヒーローごっこ」になってしまうので「大衆は救済を求めている」と言い張る訳です選民思想家の目覚めた方々は。©洪 経世