「悪い水」の意味って分かります?©洪 経世

「不味(まず)い水」は飲料水として世間に出ないので(誰も飲まないから)日本人のほとんどは「不味い水を一度も飲んだ事がない」と思います。しかし「悪い水」は、はっきり不味い訳ではないので(言語化できないほどの微妙な不味さなので)皆さん飲むんですよ。飲んだ感じ、なんとなく変だなと思っても、見た目は透明で伏流水と同じだし(伏流水とは川底の砂利層で浄化された井戸水)水道局は人体に害はないと断言してるし、実際にみんな飲んでるから、「まあ大丈夫だろう」と言う事で飲むわけです。毎日飲み続けてると、それが普通の水に思えるようになって、最初に思ってた「なんか変だな」も思わなくなって、全く疑問を持たずにその水を飲み続けるようになります。水道局が「人体に害は無い」と断言してるので医学的には害は無いんでしょうけど、でもその水は、本物の伏流水ではなく偽物の伏流水なので、人間の本能的な味覚を徐々に狂わせていきます。「悪い水」とは「見た目は伏流水と同じで、風味も伏流水に近いが、何年も飲み続けると味覚が狂う」そういう水です。味覚が狂うと思考も狂います。思考が狂えば生活も狂います。生活が狂えば人生が狂います。人間の体は老人でも半分以上が水です。料理も半分以上は水分なので「水は全ての料理の最大の食材」と言えます。その最大の食材が「偽物の伏流水」なら、どんなに高価な食材を使っても無駄だと思いませんか?©洪 経世