非理論的な言動は異常とは限らない©洪 経世

この世に非理論的なものが一つも無いんなら、非理論的な言動は異常と言えますが、一つでも有ると異常とは限りません。その場合は理論的な言動でも正常とは限らない事になります。現実はどっちなのかと言うと、学者が意識を説明する場合、素粒子の接触で説明しようとしますが、個々の素粒子の接触の情報が、視覚のように一つの絵として統合される事は、理論的には有り得ません。これは哲学者でも認める事で、最近は科学者もやっとその事に気付き始めたようです。つまり意識は理論的には絶対に有り得ないもので、目に見える非理論的存在と言う訳です。非理論的存在は有る、と言うのが現実です。しかもそれは何よりもはっきりと目に見えます。となると、非理論的な言動は異常とは限らない、と言う事になります。しかしもちろん、異常な人もいます。が、理論的な言動でも異常者はいると言う事です。©洪 経世