どこからが正当防衛か?©洪 経世

自分の安全を侵害しようとする相手から自分の安全を確保する事が正当防衛である、とすれば、殴られてから殴り返すのでは自分の安全を確保してる事にはなりません。殴られるまで殴ってはいけないとなると、正当防衛は不可能です。誰もが自分の安全を確保する権利を生まれながらにして持つ、と言うのは、法律以前の常識です。自然の摂理でもあります。仮に法律に書いてないとしても、人間には自分の安全を確保する権利は無い、と言う考え方は通用しないと思いますよ。そんな狂った意見を主張すると、たぶんその人は、安倍さんみたいに暗殺されると思います。暗殺されたその人の家族は、当然、暗殺された事に不満は言えない訳です。自分の安全を確保する権利は無いって言ってた訳ですから。殺されたくないなら、誰もが自分の安全を確保する権利が有ると認めるしかないんですよ。法律に書いてあっても無くても。いわゆる不文律と言うものです。では、どこからが正当防衛なのかと考えると、誰もが自分の安全を確保する権利を持つ、と言う事を判断基準にすると、他人のその権利を侵害する人間は、自分のその権利を侵害されても文句は言えない訳ですから、んー、しかしこれは、やっぱり多数決で決めるのがいいでしょうね。どこからが正当防衛なのかは、たぶんね、その人の立場によって違うかも。分かりやすいのが、男性と女性。健常者と障害者。あと、警官と一般人とか。男性と女性では正当防衛の判断基準が違ってくるはずです。現実的に言えば、どんなに強い女性でも、武器無しで、殺意に満ちた男に勝つ事は奇跡に近いです。それを考慮すれば、女性に限っては、敵が殺意に満ちた男の場合、銃器での発砲は正当防衛である、と考えるのも理性的ではないかと思います。なぜ武器が刃物ではなく銃器かと言うと、現実的な話をすれば、どんなに強い女性でも、刃物で殺意に満ちた男に勝つ事は奇跡に近いからです。日本刀とかサーベルは別ですけど。正当防衛の話って意外と切りが無いんですよ。©洪 経世