ネットの実際のトラフィックはどのくらいなのか ©洪 経世

トラフィックと言うのは要するにネットでの「人気」の事です。例えば、動画の視聴回数とかサイトが見られた数とか。動画の視聴回数が1000回の場合、「1000回視聴されたから少なくとも半分の50人くらいには視聴されただろう」と思うのが普通だと思います。しかし私が調べた結果を言えば、視聴回数1日で10万回の動画が、制作者とは全く関係が無い普通の人が見た人数は、たぶん、ほぼ0だと思います。動画に限らずインターネット全体のトラフィックが疑わしいもので、トラフィックの8割以上は人間ではなくロボットのトラフィックだと思います。ロボットは人間とは比較にならないほどの高速でトラフィックを生産します。1秒で100万回以上も可能だと思います。しかもロボットは全く汗をかきません。疲れません。電気代もほとんど無料。自分がやってる事に疑問も感じません(そもそもロボットに自我は無い)。しかしそのトラフィックは、1日に10億回だろうと100億回だろうと、全く無意味なトラフィックです。クレジットカードで作り上げた先進国のGDPに似ています。なぜそんな事が起こるのか考えてみると、やはりトラフィックの数字を増やす事がそのまま利益につながる企業があるからだと思います。SNS企業なんかがそれです。

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